一般社団法人 日本道経会

一般社団法人 日本道経会

日本道経会は、「道徳経済一体」の理念に基づき、産業人教育の推進ならびに繁栄と永続の企業の創造につとめ、 経済倫理の確立および経済界の安定的発展に寄与し、地球市民の一員として社会に貢献することを目的としています。

活動予定

2018年7月23日~8月1日
23日(月)
石川・富山 道経一体...
24日(火)
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31日(火)
1日(水)
第15回海外研修のご案内

企業訪問例会を開催

活動報告
平成30年7月10日
  • 京都支部 事務局長
中田 耕司

平成30年6月18日(月)午後、企業訪問例会を伏見区の(株)クロスエフェクト様にて開催。竹田正俊社長のご講話を伺い、事業所見学をさせて頂きました。
同社は2001年創業、3Dスキャニングを応用したプロダクトデザインや3D開発試作モデルの製作など、顧客の新製品開発に係わるトータルサービスを手掛けられる注目の企業です。TBS日曜劇場「ブラックペアン」で、同社製の心臓モデルが使用されています。参加者は23名でした。

【講演要旨】
私は京都の伏見で生まれ育ちました。父は、大手家電メーカーの下請けとして主に携帯電話の部品を製造する町工場の経営者でした。大儲けした時期もありましたが、如何せん労働集約型の大量生産です。いずれ海外移転を余儀なくされると思い、私は父の会社は継がないと宣言し、2001年に知識集約型の開発会社を目指して起業しました。とはいっても最初はマンションの一室で、数名で3D-CADを使ったデータサービスが始まりでした。が、当時この技術はまだ珍しく、金型なしで製品化できるのでそこそこ商売になりました。

そんな折、私にとって生涯の師ともいえる方と出会います。薄板金属加工の最上インクス社長(現相談役)の鈴木三朗氏です。ドラッカーの勉強会に誘われました。学び始めたころ、講師から「君の使命は何か」と問われ、私は「利潤追求です」と答えました。当時は本当にそう思っていたのです。月一回の勉強会を40回続けました。学び続けるうちに会社のミッションとは何かを強く意識するようになりました。
2008年春、ようやく京都での認知度も商売も高まりだした頃、父が交通事故で急逝します。悲しむ間もなく、突然7億円を超える負債がのしかかりました。
本業は創業メンバーに任せ、私は残務処理に奔走しました。80余名の社員を全員解雇、土地や資産を売却し債務返済に充てるなど、その1年半は人生初めて本当の苦しみを味わいました。様々な人生模様も見せつけられました。
不謹慎ですが、今はこの経験は父が残してくれた最高のプレゼントだと思っています。また、ドラッカーの経営論が腑に落ちたと感じたのもこのときでした。
ドラッカーは、「使命」とは顧客と社会に対する貢献内容だといいます。文字通り、命の使い方です。自分の命は周りの人にも使うこと、そして喜んでもらうこと。そうすれば必ず社会や顧客から評価され、自分に戻ってくるのだと。ちなみに、わが社の使命は「開発者を徹底的にサポートし、期待を越える試作品をどこよりも速く提供します。」です。また、「時間」を管理できなければ他の何も管理できないとも言っています。時間の意識改革が必要で、私は社員に対して「時間は未来からやって来る」と言っています。3年先から2年前を見る、例えば3年後のある時点に目標を置き、そこから現在までの階段を下して、細かくチェックポイントを記す。そうすればいつまでに何をしておかねばならないかがわかるはずだと。

さらに「変な顧客こそ本命」といいます。自分には見えない、予期せぬ市場で予期せぬ顧客が予期せぬ目的で自社の技術や商品やサービスを買ってくれて「予期せぬ成功」をもたらすのだと。2009年に大阪の国立循環器病研究センターの先生から電話を頂きました。赤ちゃんの100人に一人が、深刻な心臓疾患を持って生まれてくる、非常に難しい手術であり、我が社の3D技術で心臓モデルを作成し、事前に手術のシミュレーションをしたいとの相談でした。すぐには儲からないが我々の使命に繋がる事業だと直感し、取り組みを始めました。その結果、現場の先生方からは手術の成功率UPや時間短縮に繋がっているとのお話も頂いています。この事業が評価され、2013年には経済産業省主催「第5回ものづくり日本大賞」の「内閣総理大臣賞」を受賞させて頂きました。これを機に知名度もアップし、お付き合いの幅も大きく広がり、誠に光栄で有難いことでした。

私にはもう一人師匠がおられます。精密部品加工のヒルトップの山本昌作副社長です。
優秀な社員を採用し、育成しようと思うなら、インフラとしての本社社屋は大切だとの助言を受け、現在の本社建設を決断しました。新社屋が完成した途端、就活学生の訪問が劇的に増え、優秀な人材確保にも繋がりました。
また、会社見学のお客様も増えています。次は、経営側の想いを若い社員と如何に共有するか、人材育成に力を注がねばならないと思っています。
まだまだ課題山積ですが、これからも油断することなく「世界最速の開発支援企業」を目指して挑戦して参ります。本日はありがとうございました。

コラム

道経一体経営を目指して

平成 30 年 5 月 18 日(金)に開催された平成 30 年度日本道経会全国通常総会において、会長を拝命いたしました佐藤進です。何分にも浅学非才では有りますが、会員の皆様をはじめ、理事、執行役員、事務局の皆様のご協力とご指導を賜り、役目を果たして参りたいと考えております。 日本道経会は、平成 11 年 4 月 27 日に設立総会を会員数 430 社で開催致しました。そして平成 26 年 4 月1 日に一般社団法人となり、会員数 847 社となりました。 本年 4 月 ...続きを読む