
2 月16日(土)〜17日(日)に、れいたくキャンパスプラザ(千葉県柏市)で、互敬塾「第3回経営と道徳を考えるセミナー」を開催し、全国から15名の方々にご参加いただき、 全3 回のセミナーを終了いたしました。
今回のテーマである「財務管理と品性資本の経営を考える」にもとづき、(財)モラロジー研究所経営相談員/中小企業診断士の細野 眞講師から、中小企業庁の財務サポート資料を活用しながら、会社の通信簿である財務諸表の構造から財務分析について学び、実際にトヨタとホンダの収益性を算出するなどの演習を交えて行いました。
夕食後、青木進講師(轄イ藤精肉店 社長)より、先代の佐藤社長から親族ではない素人の自分に経営のバトンを受け、その年に狂牛病、その後牛肉偽装、鳥インフルエンザと試練が続いたにもかかわらず、毎年増収増益を続けることができたことの体験談をいただきました。それは、社長継承時の条件であった道徳に基づく経営で正直商売を旨として、お客様を裏切らない商売を心掛けた結果が三方よし経営になっていたと語られました。
2日目は、田原道夫講師(日本道経会副会長/潟\フテック 社長)より『品性資本の経営』(モラロジー研究所刊)にもとづき、つくる力・つながる力・もちこたえる力についてお話をいただきました。特に、経営理念は経営者の魂の叫びであるとし、大地に根を生やすが如く作り上げ、社内に浸透させ継承して行くことの大切さを、具体例を挙げて説かれました。
北川治男講師(モラロジー専攻塾 塾頭/麗澤大学教授)より、「教育再生のために教育の本質を問い直そう」と題した、ご自身の論文をもとに、いのちの継承・発展をキーワードとして、私たちが“いのちのリレーランナー”である自覚を持ち、親から子へと受け継がれている「生命」に加え、「精神」と「歴史」のバトンを次世代に受け渡して行く責任と重要性を説かれました。
11月17日(土)〜18日(日)に、れいたくキャンパスプラザ(千葉県柏市)で、互敬塾「第2 回経営と道徳を考えるセミナー」を19名の参加者を得て開催いたしました。
今回のテーマである「人財育成と道経一体の経営を考える」にもとづき、細野眞講師からは、企業に求められる人財とは何か、特に、三方よしの経営に沿った人財育成が求められているとし、熟練スタッフ型人材を活用し、さらにプロデューサー型人材を企業を支えるキーパーソンとして、その育成の大切さを、多くの事例を交えて紹介。導入講義のあと、その実現に向けてグループワークを行いました。
夕食後は、藤山祐輔講師(潟Jーニバル社長)より「二代目として、失敗から学んだこと」と題して、事業を継承する時、利益追求に励むが社員が辞めるという悩みを抱えて悪循環が続いたが、自社の経営理念を固め、それを浸透するに連れて、共感してくれる社員が今の会社を築く基礎になり、その後の試練も天佑神助として感謝して受け止めていると語りました。
2 日目、十川照延講師(日本道経会会長・鰹\川ゴム会長)は、究極の人財育成とは「社員の親となれるかどうか」であると、自社の取り組みを具体的に紹介し、社長の後姿で社員を育て、真の共存共栄する企業になってくださいとエールを送りました。
岩田啓成講師(モラロジー研究所顧問)は、昨今の企業不祥事を取り上げ、人生は正しい生き方を心掛けなくてはいけないと、モラロジーの体系的な説明とともに、道徳心が道徳心を引き出すとし、社員に感謝と祈りの心を向けることが品性資本を培うことになると結びました。
8 月4 日(土)〜 5 日(日)に、れいたくキャンパスプラザ(千葉県柏市)で、互敬塾「第1 回経営と道徳を考えるセミナー」を、互敬塾生を始め会員企業の若手リーダーが27名参加され開催いたしました。
今回のテーマは、「顧客満足と三方よしの経営を考える」とし、本会発行の『FAX情報』の執筆者としてもお馴染みの細野 眞氏(財)モラロジー研究所経営相談員/中小企業診断士)がメイン講師に、中畠 信一氏(滑久屋 社長)、杉一郎氏(潟_イキョープラザ 会長/(財)モラロジー研究所常務理事/日本道経会理事)、松浦勝次郎氏((財)モラロジー研究所常務理事/廣池千九郎記念館館長)を講師陣に、まさに経営と道徳を考えるお話しをいただきました。

冒頭、「顧客満足(CS)を超える顧客感動(Customer Delight)と三方よしの経営」と題して、導入講義があり、「皆さんは、顧客満足(CS)は、実践していらっしゃるでしょうが、それを超える顧客感動(CD)を目指しませんか」と呼びかけ、その実現のためには、サービスを提供する側がまず感動人間になることが必要であるとし、具体的な実例を紹介しながら、お客様の満足、従業員の満足を超えた、感動の経営の必要性・重要性を訴えました。
引き続いて、グループに分かれて、現状分析や具体的に設定された課題について討論を行いました。
最後に、細野講師から、1.原典に学ぶ(目に見えない力を学ぶ)、2.縁を活かす(生きた人から学ぶ)、3.自ら人生を作り出す (稔ずれば必ず出来る)とまとめられ、「道徳と経済は一体であるという理念に自信を持ち「三方よし」の経営に取り組んでください」と結ばれました。

クリーニング業の二代目としてバトンを受けた中畠氏は、現在、生活サポートサービス業に心掛けて「喜久屋でよかった」という経営理念を掲げ取り組んでいます。
現在の厳しい経営環境の中、経営信条として、1.時流を知る・感じる・取り込む、2.原理原則に立脚した経営、3.現状に満足しない、を心掛けて経営体質強化を図りました。
年間の仕事量の平準化を試行錯誤する中、インターネットを利用した「eクローゼット」をスタートしたところ、4年目を向かえやっと採算ベースになってきたという経営体験を披露しました。
最後に、「三方よしは簡単ではなく、産みの苦しみもあったが、何かあれば、三方よしで思考して時流で企画立案し、三方よしで管理と統制をし、三方よしで人を育てるという考え方で社会に必要とされる企業にして行きたい」と結ばれました。
中畠氏は、翌朝NHK総合テレビの「経済羅針盤」に生出演され、参加者は会場ロビーのテレビで鑑賞しました。

杉講師は、脱サラで塩干商材を中心にテナントで始めた商売が、昭和49年10月にオーナーの倒産のために、テナント10社と共にその清算と復興に奔走し、2ヵ月後にダイキョーショッピングセンターとして再スタートを切られました。
しかし、競合大手のスーパーが隣に出店して、またも窮地に追い込まれた時、モラロジーと出会い、上手く行かないのは、テナントが悪い、従業員が悪いと相手ばかり責めていたが、自分が変わらなければ相手は変わらないと言うことを知り、「他を咎めんとする、その心を咎めよ」との教えに基づくことで、徐々に社内の空気が変わってきました。
その後、昭和53年7月の福岡水飢饉の時、自店の井戸水を無料開放したことが転機となってお客様も増え、以来、さらにお客様中心にサービスを考案し、現在に至っているとのことでした。
最後に、道経一体は人の道を考えることであるから、しっかり学び実践して行って欲しいと結ばれました。

松浦講師は、20世紀の100年間で世界の人口は4倍になり、エネルギーの消費量が25倍になったことは、まさに経済活動が環境問題に影響している表れであるとし、その根本的な原因を作っているのは人間であり、このような状況下、我々、人間が正しい標準の元に人生を過ごし、その問題解決にあたらなければならないと、廣池千九郎の言葉を豊富に引用しながら、まずは、道徳の実行を行い、法則に従うことの重要性を説かれました。
また、人生の「危うさ」に気付いていない人が多く、「欲」の世界から抜け出せずにいる「欲の奴隷」になってはいけない。品性の完成こそが人生の目的であると訴えました。
最後に、自己中心的な風潮が蔓延しているのに、日本が何とか成り立っているのは、先人からの「徳の貯金」のお陰であるとし、その先人の恩を忘れることなく、人間として日本人として使命感をもって人生を過ごしてくださいと結ばれました。