
5月18日(火)に、ホテル日航福岡(福岡市博多区)で、全国通常総会を577社(内委任状出席440社)の出席で開催しました。新会長に田原道夫氏が就任し、総会後の記念講演会には、松下資料館館長の川越森雄氏の講演を、互敬塾生や一般の参加者も交えて230名が聴講しました。
総会に先立ち、去る3月17日に逝去された故十川照延会長のご冥福を祈り、黙祷を捧げました。
初めに役員人事について、当日の午前中に行われた理事会で、新会長に田原道夫氏(潟\フテック社長)、後任の副会長に平山金吾氏(平山建設渇長)が選任された報告があり、(学)廣池学園の人事異動に伴う新理事に、梶浩氏が選任されました。引き続いて、平成21年度事業報告・収支決算報告を行い、丸田徹常任監事より監査報告がありました。平成22年度事業計画・収支予算とともに、全案件が承認可決いたしました。
その後、会員企業の創業記念表彰を行い、300周年2社、125周年2社をはじめ、25周年ごとの全43社を代表して、100周年を迎えられた寺西工業(姫路市)の寺西修三様に表彰状と、本会特製の「宥坐の器」が記念品として贈呈されました。
さらに、スローガン募集の審査報告が行われ、最優秀作品「未来を拓く 企業の姿は 三方善」のラック産業(奈良県磯城郡)の吉川卓伸氏に表彰状と賞金が贈られ、平成22年度全国通常総会が終了しました。
「道徳は実利に結びつく〜松下幸之助が残した物心一如の哲学〜」
松下資料館 館長 川越 森雄氏
川越講師は、冒頭「昨今、松下幸之助を求めて学ぶ若い世代が富に増えている。それは、この出口の見えない不景気の中で、自分たちがどのような考えでビジネスの世界を、また、自身の人生を生きたらよいのか、その糸口を、経営の神様であり実践哲学者・思想家でもある松下の生き方に見出そうとしているのではないか」と、述べました。
そして、川越氏が松下翁とのかかわりの中で得た数ある訓示のひとつに、「運(運命)」に対する捉え方を挙げ、「好況よし、不況さらによし」という言葉は、松下翁が生前一貫してきた姿勢であり、悩みや逆境など、人生において直面するすべての境遇を素直に受け入れ、絶対肯定すること。また、それらを“持ち味”としてすべて生かし切れば、間違いなく成功に導くことができる事実を、松下翁が人生を通じて体現したことなどを踏まえ、DVD映像を交えながら紹介しました。
また、松下翁が、昭和7年に新たな事業の真使命として「楽土の実現」を打ち出して以来、生涯求め続けた「物心一如の繁栄」という理想。それは、モラロジーの創建者・廣池千九郎の「道徳経済一体思想」でいう「末弘性」と共通するものであると述べ、晩年の松下翁が「道徳心を高める」ことを繰り返し説き、企業の第一使命が「人づくり」であり、中でも、まず「人間教育」を最優先事項と捉えていたことを挙げました。
最後に、商売人としての松下翁が、心の豊かさのみならず、さらには人間生活に「実利実益」をもたらすためにも、道徳教育が不可欠であるとの結論に至ったことを述べ、講演を締めくくりました。
5月19日(火)、品川プリンスホテル(東京都港区)にて、全国通常総会を、661社(内委任状出席526社)の出席で開催。その後、設立10周年感謝の集いを行い、引き続いての記念講演会では、日本財団特別顧問・多摩大学名誉教授の日下公人氏の講演を、一般参加者も含めて250名が聴講しました。
総会に先立ち、十川照延会長(鰹\川ゴム会長)より、設立10周年を迎えた御礼とともに、現下の経済状況を見据え、「経済とは、言うまでも無く「経世済民」であり、世のため人のためにお役に立つ経済活動をさせていただかなくてはならない」と挨拶。
続いて、通常総会では、議長に十川会長を選出し、平成20年度事業報告と収支決算、平成21年度事業計画ならびに収支予算、定款の変更が承認可決されました。
さらに、任期満了に伴う役員改選が行われ、名誉会長に廣池幹堂氏((財)モラロジー研究所・(学)廣池学園理事長)が就任、役員は別表のとおり選任されました。
その後、会員企業の創業記念表彰が行われ、今回の対象企業23社を代表して、創業75年を迎えた潟~ヤムラ(熊本市)会長の宮村宜司氏に、表彰状と本会特製の「宥坐の器」が記念品として贈呈され、平成21年度通常総会が終了しました。
通常総会に引き続き、平成11年4月27日に産声をあげた日本道経会が、満10年を迎えたことを記念し、来賓をお迎えして感謝の集いを行いました。
十川会長の感謝の辞に続き、名誉会長に就任の廣池幹堂氏より「10年前には企業倫理とか道徳とか言っても一笑に付された道経一体による経営が世に問われ、日本道経会が真価を発揮するときである」と挨拶があり、麗澤大学の中山理学長の祝辞の後、田原道夫副会長が次の10年に向けてのメッセージと題して、「10年後には会員数を2,000社以上にして、国家社会に真の意味で貢献できる団体になりましょう」と決意を表明しました。
日下公人講師「日本は世界とどう商売すべきか」
日下氏は、「日本はこれまで進めてきた平和憲法的“女の資本主義”から、わが国全体の士気を高めるべく、政治力や軍事力に裏打ちされた“男の資本主義”へと転換していかなくてはならない時機に来ている。サブプライム問題以降、アメリカが疲弊している今こそ、“いざとなれば日本がやる!”という“覚悟”を諸外国に見せるべきであり、その強固な姿勢は、外交・ビジネス双方において、一本筋の通った“志(勇気)”として相手に映る。そうすれば、取引きを進める際、安易に中国やアメリカの言いなりにならず、一部の専門家の狭い視野に基づく意見に振り回されることもなくなる」と力強く語り、さらに、「他国にはない特色として、日本人の芸術性の高さと感性の豊かさがある。国内の景気低迷を招いた原因の一つは、多くの経営者が省力化・合理化へ走り過ぎ、その感性を見失ったからである。日本には、少々コストはかかっても良いモノづくりをすれば、消費者が良品を選ぶマーケットがあり、そこにビジネスチャンスを見出して欲しい」と述べられました。
最後に、「今まさに世界が日本の発言を期待しており、“日本が言えば、世界が動く”現実に目覚めることが急務である」と締めくくられました。
5月21日(水)に、ウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋市西区)にて、全国通常総会を
開催。会員832社中、617社(内委任状出席505社)が出席。総会終了後の記念講演会では、
伊那食品工業鰍フ塚越 寛会長の講演を、一般参加者も含めて約290名が聴講しました。
通常総会開催にあたり、十川照延会長(鰹\川ゴム会長)が、「サブプライムローンに端を発した景気の減退で、日本の企業、特に中小企業には、材料高が経営を圧迫してきており、売価に転化できないという大きな問題を抱えて困難を強いられている。しかし、京セラ創業者の稲盛和夫氏は、「企業の不祥事の大きな原因は、経営者の質と人格の問題だ」と今年の念頭にはっきりと言われている。日本道経会会員としては、常に「品性資本」の向上を目指し、なお一層「道徳と経済は一体である」という経営理念を再認識していただき、各位の会社のご発展と、ご出席の皆様のご多幸を心から祈念します」と挨拶。
続いて議長に十川会長を選出し、平成19年度の事業報告と収支決算、平成20年度事業計画案ならびに収支予算案が承認可決されました。
その後、会員企業の創業記念表彰が行われ、今回の対象企業19社(創業記念表彰企業一覧参照)を代表して、創業75年を迎えた蒲エ生堂本店(東京都新宿区)社長の関口信行氏に、表彰状と本会特製の「宥坐の器」が記念品として贈呈され、平成20年度通常総会が終了しました。
【いい会社をつくりましょう―基本は、社員の幸せに
伊那食品工業椛纒\取締役会長 塚越 寛氏】
塚越講師は、伊那食品工業鰍フ経営者としての50年を振り返りながら語られました。
氏は高校時代に肺結核を煩い、苦悩の青年時代を経て、21歳で倒産寸前だった現在の会社再建を任されたが、借金だらけで資産はなく、技術も機械も古いまま、社員もやる気を失っていた。「何としても世間並みの会社に追いつきたい」、そう思い悩んでいた時、「会社ではダメ社員に見えても、家に帰ればりっぱな主として家を守っている」ことに気付き、会社を家庭と同じように考えてもらえれば、しっかり働いてくれるに違いないとの思いが再建への足がかりとなった。
経営者として会社として、「本来あるべき姿」は何かを問い続けた氏は、ある先輩からの「目的と手段を取り違えてはいけない」というアドバイスにも助けられ、企業の目的は「利益」や「成長」ではなく、何より「会社を構成する人々の幸福の増大」であることに開眼。あらゆる投資の中で福利厚生を最優先にし、社員が快適に働く環境を整えることに注力。社員を本当に大切にすれば、生産性は後からついてくると信じ、それを貫いた結果、社長を含めた全従業員が「一緒に働く仲間」という意識に転換でき、「皆で苦労し、喜びも悲しみも共に分かち合う」という“家族主義”が醸成された。
一方で、二宮尊徳翁の「遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す」をモットーに、目先の利益を追わず、常に長期的な視野に立って種まきをする経営を実践した。会社の価値は「大きくすること」ではなく、「永続すること」にあり、小さくても少しずつ将来に向けて広がり続ける「末広がり」の経営を目指した。これを「八の字経営」と称し、研究開発を柱に将来への種まきとして布石を打った。また、寒天業界の市場が限られていたため、付加価値の高い商品開発によるブランド構築や、あらゆる用途開発を提案しながら市場全体を掘り起こしてきた。急成長をいましめ、環境と人との調和をはかりながら、堅実な成長を目指した結果、創業から48期連続増収増益という偉業を果たした。
講演の最後には、二宮翁の言葉を引用しながら、「どんなに良いことを多く学んでも、一つでも実践していくことが肝要だ」と締めくくられました。
(文責 事務局)

総会開会にあたり、本会の十川照延会長(鰹\川ゴム会長)より、「設立以来9年目を迎え、430社で発足した会員が、現在は倍増いたしました。また昨秋、互敬塾が全国大会を開催し、若手リーダーがお互いの意思疎通を図り、異業種交流をなお一層深めていることはひとえに会員の皆様のご尽力の賜物と感謝申し上げます。昨今、日本企業の不祥事が多発しています。そのような中で我々が学ぶ「道徳と経済は一体である」という理念のもと、「三方よし」の精神を根幹として、企業経営の基本柱にしていただければ幸いです。」と挨拶がありました。
続いて、議長に十川会長を選出し、平成18年度事業報告と収支決算が事務局から説明の後、大上正常任監事より監査報告が行われ、さらに、平成19年度事業計画案ならびに収支予算案が承認可決されました。
次に、今年度は任期満了による役員選任について、役員選任委員会の田原道夫委員長から経過報告と新役員の推薦があり、全会一致で承認されました。(役員一覧 参照)その後、平成19年度の創業記念表彰が行われ、今回対象企業29社(創業記念表彰企業一覧 参照)を代表して、創業200年を迎えた安田蒲鉾(福井市)社長の安田泰三氏に、十川会長より表彰状と本会特製の「宥坐の器」が記念品として贈呈され、平成19年度通常総会が終了しました。

椋本氏は、講演の中で企業経営において大切な3つのことを話されました。
まず、「もやす」という言葉を繰り返し使われ、従業員がやる気を出すことが如何に大切なことかを述べられました。企業を再建された2つの事例の中で、上から抑えるのではなく、役割を与え、そして褒めることで、若い人が「もえる」。つまりやる気を起こすこと。その結果として、企業がよい方向に進んでいくことを強調されました。
そのことは企業経営だけではなく、(学)大阪初芝学園という教育の場でも発揮されています。高校生に一年生の時から色々な大学を見学に行かせ、本人が「行きたい」と思う学校を見つけることで、本気で勉強に取り組むようになり、結果として80%以上が現役で大学へ進学し、その半分近くは国公立に進学するという学校になりました。
次に「謙虚さ」です。高校を卒業した後、大学に入るという志が叶わずに商売の道に入った時も、その後、請われて元気寿司鰍竅A(学)大阪初芝学園の再建に乗り出した時にも、常に「人の振りみて我が振り直せ」という言葉に象徴されるように、謙虚に他の良いところ、悪いところを学ばれています。また、よい経営者と思った人がいれば、徹底的に学ばれたというところにも、その「謙虚さ」が感じられました。
三番目に、「つながり」について話されました。潟Oルメ杵屋を上場させた際に、証券会社などから反対されたにも関わらず、「株主を大切にすることが企業をよくする」という信念のもと、開かれた株主総会を行うことを貫き、また、中間決算報告会を積極的に行うなど、株主とのつながりを大切にされています。
最後には、「教育現場での国旗・国歌についてどのように考えられるか」との質問に対し、(学)大阪初芝学園で実際に取り組まれた事例を紹介され、国旗・国歌を大切にすることの重要さを話されて、講演を結ばれました。

開会にあたり、十川照延会長(鰹\川ゴム社長)が、「景気が上向き傾向とはいうものの円高、原油の高騰等、中小企業にはまだまだ厳しい状況は続いているが、廣池千九郎博士の提唱した 道経一体の理念をなお一層研鑚し、存在価値のある企業を目指し品性資本を高め"人が人を作る"という基本を肚に据え、共々に永続と発展の企業を目指して行きましょう」と挨拶。続いて議長に十川会長を選出し、平成17年度の事業報告と収支決算、平成18年度事業計画案ならびに収支予算案が承認可決されました。
次に、欠員による理事の選任が行われ、(財)モラロジー研究所常務理事の松浦勝次郎氏が就任しました。
その後、会員企業の創業記念表彰が行われ、今回対象企業26社を代表して、創業225年を迎えた株\作(石川県金沢市)代表取締役社長の岡 能久氏に、十川会長より表彰状と本会特製の「宥坐の器」が記念品として贈呈され、平成18年度通常総会が終了しました。

江崎講師は、「国際社会における日本―次代を担う若者を取り巻く現状と課題」と題して、平成13年に行ったイギリスやアメリカ、フランスの道徳教育に関する調査について述べ、荒廃を極めたイギリスがサッチャー政権時代に「経済再建のためには教育の再建を」「教育再建のためには道徳的価値観の確立を」という理念のもと、構造改革に加え、教育改革を徹底した事例を紹介しました。
また、サッチャーのブレーンだった経済学者マイケル・ノバックが「経済は道徳が根底にあって初めて成り立ち、道徳のない経済は社会を荒廃させる」「道徳に基づいた経済を打ち出すべきだ」という考え方を1981年に発表したが、モラロジーを創建した廣池千九郎博士が半世紀以上も前に「道徳経済一体思想」を提唱していることは世界に誇るべきことではないかと、その業績を評価しました。
次に、アメリカで行った調査の中から、『歴史の終わり』の著者フランシス・フクヤマが衰退するアメリカ経済を再建するために必要とした3つの資本に触れ、第1資本が「お金」(モノも含む)、第2資本が「人」、第3資本が「社会資本」とし、「社会資本たる道徳的・伝統的価値観を継承せずには経済や国家の永続的発展は不可能」と強調している点に着目。アメリカも道徳的価値観の復興を経済・国家再建の最重要課題とした事例を紹介しました。
続いて、各国要人へのインタビューに基づき、戦前から今日に至る日本とアジア・イスラム諸国との良好な関係について述べ、マレーシアは、戦後独立した際、マラッカ海峡を通る日本行きのタンカーに課税をせず、日本を援助。インドは、「大東亜戦争は侵略戦争ではなく、正しい戦争だった」として日本の国連復帰に大きく貢献。また、インドネシアやサウジアラビアが、石油ショックの際、石油や天然ガスを優先的に回してくれたことなど、多岐にわたる事例をもとに、マスコミには出ない各国の見解や歴史的事実を次々と紹介しました。
最後に江崎講師は、「多くのアジア・イスラム諸国が、日本が国際社会の中で堂々と本来の実力を発揮し、世界のリーダーとして貢献することを望んでいる。そのためには、日本人が正しい歴史観・国家観を確立することが急務であり、日本道経会の皆さんが率先して多くの経営者に正しい歴史観や日本人としての誇りを伝えていただきたい。それが日本を立て直し、世界を良い方向へ導く大きな力になることを信じています」と結びました。

通常総会に先立ち、司会の工藤信一専務理事から総会成立の報告があり、「誓いの言葉」唱和の後、開会しました。始めに十川照延会長が、「本年は、将来に向かって自主独立の年と位置づけたい。現経済下、企業の社会的責任(CSR)を痛感しながら、廣池千九郎博士の提唱した道経一体の理念をなお一層勉強し、社会ならびに日本国家、ひいては世界の経済に寄与し、存在価値のある日本道経会に躍進して行きましょう」と挨拶。
続いて、議長に十川会長を選出し、まず平成16年度の事業報告と収支決算が事務局からの説明の後、続いて大上正常任監事より監査報告が行われ、承認可決されました。さらに、平成17年度事業計画案・収支予算案が承認可決されました。
最終議案として、任期満了による役員選任について、役員選任委員会の田原道夫委員長から経過報告と新役員の推薦があり、全会一致で承認されました。(役員一覧 参照)
その後、平成17年の創業記念表彰が行われ、対象企業34社を代表して、潟}ックス(大阪府八尾市)の創業100周年を祝し、十川会長より同社代表取締役副社長の小川彰平氏に表彰状と本会特製の「宥坐の器」が記念品として贈呈され、平成17年度通常総会が終了しました。

茂木氏は、現在、新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)共同代表、日独フォーラム日本側座長等、数々の要職に就かれ、大局的な見地から、現在の日本が直面している中長期的な課題として、「人口減少と高齢化」と、「アジアの中で日本がどう生きて行くか、特に中国の急速な台頭」の二つをあげ、一大転換期を迎えていると訴え、その中で、特に大きなトレンドとして「市場経済化」と「グローバル化」が、変化を余儀なくされているとしました。
「市場経済化」を進めるうえで大切なことは、@競争秩序の確立、A企業のマナーの向上、B敗者復活のシステム化の3点がある。また「グローバル化」については、現在、WTOやFTAなどが、それをさらに加速しているが、日本に おいてはFTAが遅れがちである。
この問題は、経営者が決める問題ではなく、政治で決める問題である、そのためには政治の質を高める必要があり、それには政策本意の政治を行うことが必要となってくる。
そして、民間企業として、時代の趨勢にどう対応するか、その努力の方向として、@戦う覚悟を決めよ。Aグローバルな視点で考え、行動せよ。B革新と差別化を進めよ。C資本効率の向上を図れ。D企業は、社会の公器であるという認識と行動。E社会との共生を進め、企業の社会的責任(CSR)を果たす。F環境と安全性に配慮せよ。G優れた執行とコーポレートガバナンスの両立。H自己責任と自立心を持てと、9つのポイントをあげました。
次いで、キッコーマン鰍フ具体的な取り組みの中から、まずは企業体質改善として、海外における「挑戦的」体質と、国内における「おっとり」体質を持っていたが、社長に就任後、国内の体質の「挑戦的」な体質への改善について紹介がありました。
昭和30年頃から、醤油の需要は頭打ちになり、二つの戦略をとった。一つは、醤油が売れなければ、デルモンテ(ケチャップ、トマトジュース)事業、マンズワイン事業、コカコーラ事業、酵素に関連したバイオ事業等、多角化を展開した。もう一つは、国内で売れなければ海外で売ろうと海外展開を推進した。特に、米国へのマーケティングを強化した結果「テリヤキ」に代表されるように醤油が米国社会に浸透して行った。
最後に、次の10年を見据えると、米国は鈍化、ヨーロッパが伸び率を牽引し、その次の10年は、中国を含めたアジアが牽引してくれるだろうと見込んでいる。決して品質は犠牲にせず、安売りをしないという方針で今後に望みたいと結ばれました。

記念パーティでは、日本道経会顧問の大河原良雄氏((財)世界平和研究所理事長)と廣池幹堂氏((財)モラロジー研究所・(学)廣池学園理事長)にご臨席いただき、7回目となった総会のパーティ会場は、会員相互の活発な交流の場となりました。

開会に当たって十川照延会長から以下の挨拶がありました。
「平素は、会員の皆様の絶大なるご協力とご支援を賜り、本会も6年目を迎えることができました。心より感謝とお礼を申し述べます。
日本の経済情勢は、景気は明るくはなってまいりましたが、原材料の高騰などが、我々の身辺に押し寄せている厳しい現状にあります。
そのような経済的な環境ではありますが、本年は、従来に増して道徳経済一体の理念のもとに、日本道経会の躍進をさせていただきたいと思っております。
本会の創立当時は430社の会員でスタートし、皆様のご協力で730社の会員を擁することができ、現在、地方組織も10支部に至り、本年も新しい支部が誕生の予定です。今後は、支部を中心として、全国的な活動展開を一層推進していきたいと存じます。その中でも、特に喜ぶべき事柄として、昨年9月に、後継者育成を視点にした「互敬塾」が発足しました。次の時代を担う人材の養成に、本会も力を注いでいかなければならないと強く思うところであります。
今後、本会が地域からも認められ、また、全国的にも存在価値のある会を目指して尽力させていただきたいと思っています。皆様のご意見、ご指導をよろしくお願い申し上げます。」
続いて、議長に十川会長を選出し、平成15年度事業報告、収支決算、平成16年度事業計画案ならびに収支予算案の各議案審議を行い、全会一致で承認されました。なお、議長より政木成一理事(廣池学園理事)の辞任による理事選任の緊急提案が出され、鷲津邦男氏(廣池学園事業理事)の本会理事就任が承認されました。
議案終了後、本年の創業記念表彰を行い、対象企業27社を代表して、創業100周年を迎えた(株)伴保険部(福井市)の伴敏行氏へ、十川会長より表彰状と記念品として本会特製の「宥坐の器」(鋳造品)が贈られました。
最後に、十川会長から16年度の本格的スタートが確認され、通常総会を滞りなく終了しました。

通常総会後、京都に本社がある日本電産(株)代表取締役社長の永守重信氏により「情念・熱意・執念の経営」と題して記念講演が行われました。
はじめに永守氏は、「日本道経会の目的のひとつである“人づくり”ということが非常に大切だと思っている。人の扱い方によって、会社というものはどうにでもなる」として、日本電産(株)創設の経緯をはじめ、数多くの企業再建を手掛け、昨年10月から取り組んでいる三協精機の再建スタート時のエピソードなど様々な体験談を交え、その要点を「人間の仕事の結果や経営の結果は、能力では大きな差はつかない。意識というやる気(モラール)を高めないと会社は絶対よくならない。社員の意識を高めるのは社長である」と述べ、30年の企業経営の実績を踏まえて、トップの責任について語りました。
(詳細は『道経塾』8月号掲載予定)
記念パーティーは、十川照延会長の開会挨拶、日本道経会顧問であり(財)モラロジー研究所理事長の廣池幹堂氏の祝辞、澤田栄作副会長の乾杯でスタートしました。全国から参集した250名余は、和やかに親交を深め、宮村宜司副会長の中締めで閉会しました。
日本道経会が平成11年の設立以来、無事5年が経過した報告のため、総会翌日の5月12日(水)、十川照延会長をはじめ役員等15名が、伊勢神宮に参拝しました。
その後、会員企業である勢乃國屋で会食懇談し、今後の活動について決意を新たにしました。

会に先立ち、司会の野々村生夫専務理事から総会成立の会員506社(内委任状出席391社)出席の報告があり、開会しました。「誓いの言葉」唱和の後、初めに十川照延会長が、「厳しい経済状況が続く中、企業にかかる負担はますます大きくなっていますが、会員の皆様は創意工夫と自助努力によって健全な経営をされていることに感謝申し上げます。外部の要因がどうであろうとも企業は自らの手で守っていくのが原則。会員の皆様は道経一体の経営理念を十分に勉強していただき、地域社会の見本となるように努力をしてもらいたい」と挨拶。続いて議長に十川会長を選出し、議事録署名人に平沼照弘氏、三浦順治氏の両名が指名され、議案の審議に入りました。
まず、平成14年度事業報告、平成14年度収支決算が事務局から説明され、続いて大上正常任監事より監査結果の報告が行われ、承認可決されました。さらに、平成15年度事業計画案・収支予算案が審議され、引き続き、準会員制度のために定款の一部変更についても承認されました。
最終議案として、本会役員任期満了による役員選任について、役員選任委員会の田原道夫委員長から経過報告と新役員の推薦があり、全会一致で承認。総会を一時休憩とし、臨時理事会が開催され、会長をはじめ役員が決定されました。
また、平成15年の創業記念表彰が行われ、対象企業26社を代表して、(株)マルマタ(滋賀県愛知川町)の創業175周年を祝して、十川会長より同社代表取締役社長辰巳又男氏に表彰状と本会特製の「宥坐の器」が記念品として贈呈されました。最後に、新役員を代表して十川会長から、会員各位の協力を得て会員増強と活動の充実に努めたいという挨拶があり、平成15年度通常総会が終了しました。

通常総会後の記念講演会は、今年度より麗澤大学学長に就任された梅田博之氏を講師に迎え、地元の神奈川支部代表幹事の赤塚一志氏(アンド化工(株)代表取締役社長)の挨拶で始まりました。
梅田講師は、東アジアの安定にとって、中国、韓国、台湾、日本など、漢字文化圏の人々の良好な関係が必要であると述べ、日本以外のこれらの地域に住む人々の多くが日本語を学ぶ必要を強く感じていることを統計資料で示し、日本語を学ぶことで日本国に対するイメージが良くなっていることを説明しました。さらに、日本と韓国の長い交流には、友好な関係が長く続いていたことを述べ、古代、新羅では日本語の研究が熱心に行われていたことを紹介しました。そして、相手の言語を学ぶことでより深く相手を理解することでき、良好な関係を築くことができると訴えました。

会に先立ち、司会の坂田眞吉専務理事から総会成立を報告、「誓いの言葉」唱和の後、開会しました。初めに十川照延会長から、「日本の経済状況は悪いが、経営者は自ら企業を守らなければならない。本会の発展が会員会社の発展に寄与できるように努めたい」と挨拶。続いて議長に十川会長を選出し、議事録署名人に中村修一氏、佐藤進氏の両名が指名され、議案の審議に入りました。
まず、平成13年度事業報告、次に平成13年度収支予算の補正ならびに収支決算が、事務局から説明され、続いて平川惠一常任監事より監査報告が行われ、審議し承認可決されました。さらに平成14年事業計画案、収支予算案が審議され、承認可決されました。
また、坂田専務理事の定年による理事辞任と職員の野々村生夫氏の専務理事就任、平川常任監事の監事辞任と理事への就任、大上正理事の辞任と常任監事への就任が審議され、承認されました。
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平成14年の創業記念表彰では、対象企業24社(『会報』37号参照)を代表して、佐賀支部の創業100周年を迎えた竹下製菓(株)に、十川会長より同社代表取締役社長の竹下敏昭氏に表彰状と本会特製の「宥坐の器」(右写真)が記念品として贈呈され、滞りなく平成14年度通常総会が終了しました。

15時からの記念講演会では、主管した東海支部の代表幹事である澤田栄作実行委員長が開会の挨拶をし、講演会が始まりました。
稲盛講師は冒頭、「企業経営は、人間として正しい道を践んでいく以外、方法はありません。経営を立派にするのは、経営者の心を高めることです。私は経営者として42年間の経験から固く信じています」と力説しました。そして、「人は、欲、怒り、愚痴・不平不満など、煩悩と言われるものを基準として生活しているため、世相が乱れています。煩悩を克服するための教育が、今の学校や社会で行われていないことが問題です」と述べ、「人生とは何か、あらためて考えてみたい」と問いかけられました。

続いて、「私は、人それぞれに運命があると思っています。運命を肯定したほうが人生を理解しやすいのです。人生には、運命という縦の軸があります。同時に生きていく途中で、思ったり行動したりして引き起こす原因によって生まれる結果があります。原因があれば必ず結果があるという因果応報の法則です。これが横軸です。この2つの座標軸によって人生が決まります。人生では、良いことをすれば良いことが起こり、悪いことをすれば悪いことが起こります」と述べて、中国古典『陰隲録』の袁了凡の話を引用し、人間は良いことを思い、良い行いをすれば良い結果が生まれ、運命が良くなるという立命について語られました。
また、「災難苦難、幸運はすべて試練です。苦難は神様が与えてくれた試練ととらえ、解決に向かって一生懸命に努力し切り抜けていこうとする態度が、必ず次の大きな成功につながり、人を成長させてくれます。一方、幸運に恵まれた人は、感謝よりも自分の力や才能を過信し、もっと大きな幸運を求める欲が生まれるようです。自分の置かれているすばらしい状況を当たり前と思い、傲慢になり、没落していく例が多くあります。災難苦難とともに、幸運に恵まれても、人は決しておごり高ぶることがないように、感謝の心を忘れないことです」と訴えられました。
そして、「生きていることに感謝し、人のため世のために尽くそうとすることが大切です。それは大袈裟なことではなく、電車内で老人に席を譲るような些細な親切で、人に対する思いやり、相手を慈しむ心を持つことです。その心が人生を潤し、すばらしい人生を全うさせてくれます。ではなぜ、そのような心を持たなければならないのでしょうか。それは、宇宙には万物を成長発展させ、すべてが良くなるように働く意志のような流れがあるからです。商いも、自分よし相手よし社会よしという三方よしでなければ決してうまくいきません。宇宙の流れに反するようなことはゆるされません」と語られました。
最後に、「人は常に煩悩を克服する努力が必要です。人は聖人君主ではありません。できなくても日々反省し、心を磨く努力を続けることが大切です。経営者も心を磨けば、経営もよくなります」と結ばれ、参加者に深い感銘を与えました。

講演会の閉会の挨拶には、田原道夫副会長が立ち、「今回のお話は私どもの活動に意を強く与えていただきました」と謝辞を述べ、今後の努力を誓いました。
講演会終了後の懇親パーティーでは、名古屋市長松原武久氏の名代として、名古屋市市民経済局理事の吉井信雄氏が名古屋市長の祝辞を披露し、日本道経会へ大きな期待が寄せられました。続いて、本会顧問の廣池幹堂氏(モラロジー研究所理事長・麗澤大学学長)が挨拶、宮嶋邦彦・東海支部副代表幹事の乾杯でスタートしました。参加者は稲盛講師の講演の余韻が残る中、和やかに歓談し、山口兼市副実行委員長の中締の挨拶で会を閉じました。