一般社団法人 日本道経会

活動報告(互敬塾)

奈良支部 互敬塾例会

活動報告(互敬塾)
令和5年09月19日
  • 京都支部副代表幹事
西村 泰明

令和5年7月28日(金)18時より、ホテルTHE KASHIHARA(旧橿原ロイヤルホテル)にて奈良互敬塾7月例会を開催しました。

講師はりそな総合研究所株式会社主席コンサルタントである牧勇様をお招きし、ご講演いただきました。

牧講師は協和銀行(現:りそな銀行)勤務されたのち、あさひ銀総合研究所(現:りそな総合研究所)に配属、長年の経験から様々な団体の中小企業支援アドバイザー、大学講師、企業・自治体で活躍されておられます。

今回のご講演では、「激変する労働市場とその対応について」と題し、過去の日本経済をさかのぼり現在までどのように労働市場が変化してきたか、今後どのようになっていくのかを幾つかのエピソードを通してわかりやすくお話しいただきました。

「大幅な賃上げは今年度だけでは終わらない」「企業の業績での賃上げなら良いが、人材確保のための賃上げであれば倒産もあり得る」「小手先の賃上げは様々な税が天引きされていくので労働者の手取り感が薄くなる」など、目の前が真っ暗になる現実を突きつけられました。

牧講師は「大手企業とは違い、中小企業では労働分配率を考えて行動する必要がある」ということで目の前が真っ暗になりながらも、まず自社のビジネスで価格転嫁や賃上げは可能か、可能であればどこまでできるのかを重要課題として考えること、そして企業としての付加価値向上のために勝ち目のある新たな事業へチャレンジできるのかを模索していきたいと思いました。

困難に直面したとき、会社の方向など進むべき指針を正してくれる道経一体の考え方をあらためて重要だと考え、これらを共に学んでいる道経会会員や互敬塾生とのつながりをこれからも大切にしなければいけないと感じました。