一般社団法人 日本道経会

設立総会

道徳経済一体化の理念の普及と企画活動を通して社会に寄与しようとする経営者の会

平成11年(1999年)4月27日、東京・赤阪プリンスホテル五色の間にて、日本道経会設立総会が開かれました。憲章、役員選出、事業計画、予算などの構築が満場一致で承認され、これをもって、日本道経会は432社の会員でスタートしました。

会長には発起人代表の十川照延氏(株式会社十川ゴム社長、公益財団法人モラロジー研究所<現・モラロジー道徳教育財団>常務理事)が選任され、副会長に澤田栄作氏(株式会社マルエイ社長)、杉一郎氏(株式会社ダイキョウプラザ社長)、田原道夫氏(株式会社ソフテック社長)の3氏、専務理事には坂田眞吉氏(日本道経会職員)がそれぞれ就任。そのほか、理事16名。 監事3名の陣容となりました。


設立宣言・会長挨拶
企業の永続と繁栄に貢献できる会に

  • 日本道経会会長
十川 照延

平成11年4月27日付をもちまして、ここに日本道経会を設立することを宣言いたします。

今、日本経済は過去に例を見ない厳しい環境下にあり、全く先の見通しが立たない状況にあります。また、一方では経済のグローバル化が進み、まさに世界は一つの観があります。

このような、混沌とした社会情勢におきまして、企業経営者としてまたビジネスリーダーとして、正しい経済倫理に裏打ちされた強固な使命感を持って経済活動を推進し、社会、国家さらには世界に貢献することを最大の目標に掲げ、加えて、社会的ステ-タスを得られる経済団体として、21世紀になくてはならない経営者集団の構築を目指し、日本道経会の設立をさせていただきました。

今後の活動内容につきましは、会の趣旨を基本として十分に検討を重ね、具体的に進めてまいります。

会員の皆様には、大変なご負担をかけることになりますが、道経一体の理念が広く社会に認識していただけるよう、また企業の永続と発展に寄与できるよう一致協力し、ご努力くださいますことを切望し、会の発展のため一層のご支援を賜わりますよう衷心よりお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

公益財団法人モラロジー道徳教育財団 理事長 廣池 幹堂 氏より

「同会の設立が名実とも日本の再生の核となることを願っている。モラル、倫理を基軸にした経営のあり方を世界に発信していただきたい。」と、励ましと期待を込めた祝辞が述べられました。

今後、道徳経済一体の理念に賛同する経営者らが中心となって事業を展開していきます。

総会後、樋口廣太郎氏を迎え記念講演

経済戦略会議議長、経団連副会長で、アサヒビール株式会社名誉会長・樋口廣太郎氏による記念講演が行われました。

講題は「今、経営者として考えること」

経済戦略会議が答申した経済再生の戦略「健全で想像的な創造社会の構築」をもとに、公務員の削減、公有財産の有効活用、市町村の合併の推進、公正な税制改革などを掲げ、「日本は今大きく変わろうとしている兆候がある。未曾有の経済危機は乗りえられるだろう」と結んだ。