三重支部 尾鷲例会
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令和4年11月15日(火)、13:00から三重県尾鷲市商工会議所会議室にて、尾鷲市在住の元中学校教諭の内山佳和様をお迎えし、三重支部尾鷲例会を開催しました。
内山様は、現在70歳。平成23年の定年退職を機に、学生時代に魅せられた山歩きを再開し、現在は10名ほどで作っている「尾鷲藪漕隊」で活動している方です。「藪漕ぎ」とは、道のない山中で藪をかき分けながら登ると言う意味です。
昔に山師が歩いたと思われる山道を探し登山者が歩けるように草木を刈って山道として整備するので、「尾鷲藪漕隊」と名付けられました。
主な活動は、尾鷲湾を囲む山の尾根伝いに存在していた全長約42kmの山道を整備・維持しておられます。
1日で50mしか整備できないような区間もあり非常に厳しい作業でしたが、開始から3年でルートの確認を完了。開始から10年後の今も、整備作業を続けています。
この尾鷲トレイルは、40年前に3泊4日かけて踏破したという記録がある厳しい山道ですが、平成29年(一部未整備の状態)に地元の若者が、13時間で踏破したことをきっかけに、全国から山岳レースの猛者たちに注目され、最短記録は7時間45分と言う事です。
42キロの山道を8時間を切って踏破するとは!世の中には凄い人がいると感心させられました。(山道を歩くのではなく走っているそうです)
平成29年には、「日本山岳ガイド協会認定登山ガイド」資格を取得しておられます。
最後に内山様は、「尾鷲トレイルは、山岳レースに出場する人はもちろんのこと、登山グッズの有名メーカーも注目している。月に数回ではあるが、登山のガイドも務めている。尾鷲には他では味わう事の出来ない素晴らしい自然と景色があり、この資源を次の世代につなげていきたいし、登山を通じた仕事で生活できる若者が尾鷲に定着してくれることを願っている。」とお話していただきました。