一般社団法人日本道経会

人づくり経営

「事業は人なり」という松下幸之助氏の言葉があるように、企業の盛衰は「人」にかかっています。

経営(マネジメント)とは、「他の人々を通じて事を成し遂げること」です。 他の人々とは、現場の社員やその社員を起点に縁を得た取引先、仕入先、協力業者など、関わるすべての人(ステークホルダー)を指します。 中核を担う現場の人々をどのように育成するかという「人づくり」こそが、事業の成否の鍵を握っています。

人づくりの経営においては、まず社員との人間関係力を考えます。 これは親子の関係のように、経営者が「社員の親になる」、言い換えれば社員を「わが子のように思う」ことです。 社員や従業員を事業発展のための材料、すなわち「人材」として見るのではなく、会社の財産として「人財」と捉える事が大切であるとされています。

道経一体理念の提唱者である廣池千九郎は「人間を目的にして、事業は人間を幸福に導く手段でなくてはならない。」と述べ 事業の発展のために人間があるのではなく、人間の幸福をはかるために事業があるという「人間本位」の立場をとっています。 例えるなら、社員は原石であり、これを磨き上げる砥石となるのが企業と経営者の親心となるのです。

実践事例