日本道経会 理事を拝命して
令和5年5月19日
- 一般社団法人日本道経会 理事
- 株式会社小松製菓 代表取締役
この度、理事を拝命いたしました株式会社小松製菓の小松豊と申します。日頃は皆様に格別なるご高配を賜り、この場をお借り致しまして心より感謝申し上げます。
さて、弊社は南部せんべいという郷土菓子の製造・小売の商いを昭和23年よりはじめて創業75年になります。創業者は祖父母で、私で世代としては3代目にあたります。先代の父(務)からは、私が小さいころ、おそらく昭和30~40年代のころのことでしょうか、「せんべやっこ」とよくバカにされて悔しい思いをしたと、述懐していたことを思い出すことがあります。しかし現在は祖父母や父の不断な努力で、ニッチな業界ながら他をリードできるほどの会社にしていただきました。
そして私が社長を引き継いで8年目になります。その間、「働き方改革」と「コンプライアンス遵守」との“タタカイ”だったと感じております。「昭和的」な指導を撤廃し、サービス残業をゼロにして、子育てしやすい環境を整備し、出産、子育てを経てからも気持ちよく復職できる雰囲気づくりにも配慮いたしました。今や「終身雇用制度」はすでに実質的には有名無実化しており、離職や転職へのハードルは非常に低いものとなりました。各種値上げや最低賃金の上昇など、経営者側からみるとまさに「サバイバル」な昨今の経営環境ですが、75年前に船出した以上、当然のことながらここに留まる訳にはいきません。そんな中、私が日本道経会で何ができるかわかりませんが、諸先輩方にご指導を仰ぎながら、「道経一体」の考え方を弊社の社員一同にも共有出来ればという願いでおります。日本道経会の中には素晴らしい企業様が数多くありますので、私自身も生涯学習し、理事として会の一助になる所存でございます。
何卒よろしくお願い申し上げます。