令和４年10月２5日（火）18：30～20：30に福井互敬塾主催による、ライブ配信WEBセミナーを生配信しました。協賛いただいた、東京・埼玉・千葉・東海・中国・福岡・長崎の支部長を通じた連絡で合同参加をいただきました。WEB配信参加者は27名となり、全国の支部からのご参加をいただき盛会でした。講演テーマは「地方の斜陽産業から、銀座のブランド店へ大逆転！業態を変える勇気とその想い」という内容で、福井県鯖江市にある株式会社Hacoa（ハコア）代表取締役 市橋人士氏にご講演いただきました。９０分の講演と、３０分の質疑というプログラムで実施しました。

福井の鯖江市河田地区にある漆器（漆の器）を作る、一部の工程を受け持つ下請け業者であった市橋社長が、「Hacoa」というオリジナル木工雑貨を全国の直営店に展開するまでの成長ストーリーをお話いただきました。商品開発としては、木のキーボード、木の携帯電話ケース、木のUSBメモリ商品を開発し「坂本龍一氏の楽曲提供データ入り特典」など、木を中心としたユニークな商品群の開発秘話まで伺うことが出来ました。

経営の視点では、下請け体質で業界の動向や景気に大きく左右される体質から、卸売りを使わず自社独自で顧客に対する販売（ダイレクトショップ）に移行し、ブランド化を実現されたお話は印象的でした。中でも、リーマンショック・東日本大震災など会社存続の危機を真剣に問われる中で、大きな決断を行い「覚悟」をもってピンチの中からチャンスを見出すという姿勢が強く残ります。福井のモノづくりを、アンテナショップとしてではなく直営ダイレクトストアとして、銀座・東京丸の内・渋谷など、主要都市に１１店舗を展開し、ビレッジ構想でさらなる今後の発展を予感させる未来像を語っていただきました。

講演後は、長崎支部の津野田氏、東海支部の加藤氏、福井支部の嶋崎より質疑をさせていただき、対話の中での学びを深めることとなりました。