長崎支部総会
- 広報委員長
令和4年4月28日(木)、支部総会終了後に、本田商會株式会社 取締役会長 本田文昭氏の『我が人生80年で学んだこと~積善の家には必ず余慶あり』と題しての講話がありました。本田商會はドライアイス・高圧ガス・棺・宅配寿司・水など消耗品のみを扱い、社員に「利を求めて営業をするな、まずお客様が喜ぶことを」と伝えています。
本田氏の御先祖は、初めて船のトーチランプを作った方で、「今の繁栄は決して自分だけの功績ではなく、御先祖が善を積んでこられたお陰である。子孫にこの会社を継いでいくのであれば、御先祖様以上の善を積まなければいけない。それが本田氏の大きなポリシーで、面展開ではなくコツコツと地元の企業に徹して、地中にどれだけ根を張っているかが企業の歴史」と語られたそうです。本田氏は、社会貢献にも熱心です。
自分を大切にすること・自分の強みを伸ばすことを高校生へ説き続け、10年分の感想文を冊子にし、学生へ配りました。
他にも、本田文庫としてこれまでに6,000冊の絵本の寄付を続け、ソフトボールやマラソン大会へ多額のスポンサー協賛を行うなど、次世代への投資に熱心です。また、溶接工不足への危機感から、長崎県知事とともに訪れたベトナムとの交流を礎に、年間500人のベトナム人実習生の受け入れ事業にも取り組んできました。
本田氏の、御先祖様からの積善を継いでいく理念と、出会った経営者たちの教えを素直に受け入れ、忠実に実行して積み重ねてきた姿に感銘を受けました。
故岩谷産業会長の「この世に必要なものは栄える」という言葉の如き、本田商會株式会社のますますのご清栄をご祈念申し上げます。