埼玉支部 3月例会
- 事務局
経営のこころ講演と対談 テーマ 山田の心
講 師:山田食品産業(株) 代表取締役社長 山田 裕朗氏
対談者:埼玉新聞社 代表取締役社長 関根正昌氏
日 時:令和5年3月21日(火) 14時~
場 所:大宮ソニックシティビル601会議室
例年より少し早い桜が咲き始めたお花見日和でしたが、会場いっぱいとなる参加者40余名にお集まりいただきました。
埼玉のソウルフード『山田うどん食堂』の歴史から話が始まり、フランチャイズ制の導入、日本で初めて回転式ロータリー看板を採り入れたりと、常に時代の先を見据えた経営をされていました。
また、女性の活躍の場を広げるため、積極的に女性を幹部や店長へ起用、抜擢するなどしてきました。多い時では、現場の女性が9割近くを占めることもあったそうです。今まさにジェンダーレスの時代と言われていますが、すでに何十年も前から女性が活躍できる場を作っていたというのは元来あるべき姿を達観した経営方針だったように思えました。
また、『山田者(もの)』という山田うどん食堂の熱いファンの方が芸能人にも多く、アイドルグループ『ももいろクローバーZ』さんはその代表的存在です。ももいろクローバーZさんは山田うどん食堂の人気メニュー『パンチ』(オリジナルもつ煮)が大好物だそうです。
うどん以外の料理のファンも多く、山田うどんから『ファミリー食堂山田うどん食堂』と2018年に屋号を変更したのも、まさにうどん以外にも魅力的なメニューがある事を若い方やファミリー層に向けてわかり易くする為だったと言います。屋号を変更した事によって、実際、ファミリー層にも足を運んで頂く機会が増えたそうです。
埼玉新聞社 関根社長との対談では、山田社長のお人柄にも触れる事が出来ました。
講演冒頭でWBCの話題に触れられ、特に野球は少年期からこよなく愛するスポーツであること、そして、尊敬する人物としてプロ野球界へ大きな足跡を残した名将・故野村克也監督を挙げられました。
理由として、多くの教え子が後継者として今もなお、球界へ影響を与え続けていることだという。野村監督が語られていた『金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流』に感銘を受け、多くの学びがあったそうです。
座右の銘は、『失敗と書いて成長と読む』。これも野村監督生前の言葉として披露され、これまでの山田社長の原動力となった教訓として、また今日の山田うどん食堂が多くのファンから長く愛されている理由が見えました。