京都支部
- 幹事
10月16日(月)18:00から、マリアージュグランデにて10月例会を開催しました。講師に万松青果株式会社会長の中路和宏氏をお迎えし、『働く人を幸せにする「自立型組織」の作り方』というテーマにてご講演をいただきました。
①会社紹介:社員のエンゲージメントを高める工夫
- ABWオフィス
事務所の席はフリースペースで、大型昇降テーブルにより業務内容に応じたスタイルで仕事ができる。常にBGMを流し、働きやすい環境を作っている。ホワイトボードには社員の目標達成の手法を掲示し、課題を見える化することにより、心の壁を取り除く工夫がなされていた。情報開示を非常に重視されており、販促ツール、失敗事例など全ての情報をグループウェアで情報共有している。 - HP
BtoBなので当初はHPの必要性を感じていなかったが、社員とその家族に会社の状況を見える化するために、会長自ら制作された。最新情報と社員ブログは当番制にして社員自ら更新することになっている。 - 選べるユニフォーム
社員の子供たちが憧れる会社にしたいという思いがあり、ユニフォームの色などを選択できるようにしている。また、社員全員がアロハシャツを着るアロハシャツデーを設けるなどもある。
②新型コロナ時の対応
売上は大幅に落ち込んだ。リーマンショック時の経験を受け、事前に銀行との交渉により融資枠を拡大していたこともあり、経営者は準備が大事だということを痛感した。また、社員の仕事が減少したため「あの時やっておいてよかった戦略」をとり、会社の紹介動画を作成したり、MOS資格を全員取得したりした。
③働く人を幸せにする「自立型組織」の作り方
中路氏のつくりたい会社は「社員全員、そして家族までもが心のつながりを持ち、一致団結して困難に立ち向かい、それをクリアしてさらに会社が良くなっていく。そういうサイクルを持っている会社。採用の条件は決していいとは言えないが、素晴らしい人材の確保に成功している」ということであった。誰よりも社員のことを思い、どうすれば社員の人生が豊かになるかを、建前ではなく本音でつくり上げられている姿から学ぶべきものが多くあった。
- 経営者は従業員のために仕事をする
- 従業員はお客様のために仕事をする
- 経営者は従業員の、従業員はお客様の期待を少しずつ少しずつ上回る努力をする
引き続き、懇親会でも会員諸氏との交流を深めていただき、自分の会社でも同じことができるよう、まずは自分から新たな挑戦をしたいと感じた次第です。