滋賀支部 道経一体経営セミナー
- 研修部会長
令和6年2月17日(土)にクサツエストピアホテルにおきまして、滋賀支部「道経一体経営セミナー」を3部構成にて開催致しました。第1講・第3講を㈱みやこ食品代表取締役社長であり公益財団法人モラロジー道徳教育財団MBIの鹿倉弘之氏に、第2講を関西紙料㈱取締役会長であり公益財団法人モラロジー道徳教育財団MBIの澤田修一氏にご講演を頂きました。
第1講では、鹿倉氏が社業を引き継がれた当初の頃のお話をして頂きました。お兄様や義理のお姉様との関係、お弁当への異物混入事件の発生、低収益性により社員の待遇の悪い状況であったこと、会社周辺が汚く周辺住民から苦情が出ていたこと等をお話頂きました。そのような中、モラロジーや日本道経会のセミナーに参加して本格的に経営の勉強をすることとなり、先生をお呼びして経営の指導を直接仰ぐことにされたお話をして頂きました。「良い会社にする→給料をあげる→良い人に残ってもらう」このサイクルを確立するには20年間かかる。財政面の転換をする為、リスクの高い短期借入から低金利で長期の借り入れにする。他社との差別化により、価格競争からの脱却を図る。具体的には①おかずとご飯、汁物を分けて、温かいものを温かい状態でお届けする②配達時に安否確認を行う(他社のドライバーはドアに引っかけて配達終了するが、家に入り、顔色を見てケアマネージャーや親族に連絡を入れることで多くの命を救ってきた)③お客様にバースデーカードを贈る。
第3講では、社員への取り組み、ご両親とのお別れ、そしてお子様との関係や事業継承のお話をして頂きました。
第2講では、澤田氏よりお父様の経営への取り組みから事業継承に至った経緯や、モラロジーとの出会いについてご講演を頂きました。お父様は、昭和26年に不渡りを受けて倒産された会社を昭和30年に復活をされ、昭和56年には無借金経営、現金取引、社員への月次決算報告会を開催されたお話をして頂きました。また、昭和40年には社員が会社のお金を横領したが、出来るだけ厳罰のかからないようにお願いをされたお話や、昭和50年には1億円をかけて導入したアメリカ製の騒音等の問題が発生し近隣からの苦情が出たが改善していったお話等をして頂きました。思いやりの心・感謝の心がつくる私(幸せな)の人生である。人のことを思いやり、感謝することで幸せな人生を送ることが出来るのである。人の為、地域の為、世間の為にこれからの人生を捧げて、自分さえ良ければ良い生き方ではなく、自分の行いを背中で見せる、見本をみせられる生き方をしたいとお話して頂きました。
両氏のご講演により大変有意義なセミナーを開催することが出来ました。改めまして鹿倉氏、澤田氏に感謝申し上げ滋賀支部のセミナー報告とさせて頂きます。